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ともに生きる町づくり

いま日本の各地で「車いすで歩ける町づくり」や「福祉の町づくり」が進められています。厚生省も「障害者の住みよいまちづくり」を進めるために、いろいろな事業を行っています。
車いすのために歩道の段差をなくしてスロープにしたり、視覚障害者のために誘導・警告ブロックを敷いたりしてあるのを見た方は多いでしょう。
それは障害のある人のためだけに進められているのではありません。障害があってもなくても、お年寄りにも、赤ちゃんにも、すべての人が安心してくらせる町づくりなのです。
しかしまだ、電車やバスに車いすで乗れるまでにはなっていません。障害のある人が住める住宅も不足しています。そのため障害のある人が社会参加したくても、なかなかできないのが実状です。このことが障害のある人にとって大きな壁になっています。
こうした壁を一日も早く取りはらうことが、これからの課題です。しかし、これらが解決しても、それで福祉の町になるわけではありません。お互いに肋け合う心を育てること、それこそが福祉の町づくり、ともに生きる町づくりなのです。

 

 

 

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